東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の放出による健康被害を懸念する声が高まっています。
しかし、1986年4月に起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故後20年間、現地での医療支援活動や健康影響調査に携わってきた被曝医療の専門家の山下俊一氏(長崎大大学院医歯薬学総合研究科教授、WHO緊急被ばく医療協力研究センター長)は4月5日、日本財団主催の緊急シンポジウムで講演。
いま環境中に放出されている放射性物質の健康影響について、「その線量は極めて微々たるもので、全く心配が要らない量だ」とし、随時モニタリングされ適切な対策がなされている現状では、「いまの日本人に放射性降下物の影響は起こり得ない」と明言しました。