この写真を見るとほとんどの人が「綺麗な歯並び」と感じると思います。
しかしよく見ると、
右上の真ん中の歯に矯正後のセメントが残っていたり、
右上の2番目の歯の切縁が欠けていたり、
左上の2番目の歯が外側に飛び出していたり、
歯と歯茎の境目の歯肉の位置が左右の歯でバラバラだったりと、
歯医者さんの目線からすると目に付くところは沢山あります。
しかしながらこの歯並びは「綺麗」なんです。
こう感じるのは人はまず真ん中の歯がほぼ左右対称に位置し、軸がまっすぐになっていると整っていると感じるからです。
また、見えている全ての歯の切縁を繋ぎ合わせると左右対称の緩い円弧を描いているからです。
この円弧は顔貌や口唇によって感じ方は変わって来ますが、ここでは「左右対称」が重要なのです。
人が歯並びで「綺麗」と感じるのは
①左右対称を分けるラインが真っ直ぐであること。
②真ん中のラインを軸におおまかに左右対称であること。(厳密に左右対称でも感じる。)
美しい歯並びを得るためには、全体を見て施術しなければなりません。