ビスホスホネートの疾患への応用は大きく分けて
①骨粗鬆症
②癌
があります。
①の骨粗鬆症領域への適応は、長期に渡る大規模な臨床試験によりその有用性が証明され、国内外のガイドラインにて骨粗鬆症治療薬の第一選択薬となっています。
骨粗鬆症患者への薬剤の使用の目的は骨量低下による骨折率の低下です。(予防)
②の癌領域においては、悪性腫瘍による高カルシウム血症での検討に引き続き、固形癌の骨転移や多発性骨髄腫における有用性が検証され、こちらも国内外で支持されるガイドラインの推奨療法となっております。
癌患者への薬剤の使用目的は骨痛の抑制と骨折などの癌の骨転移に伴う合併症の抑制です。
また上記の領域の他にも、骨Paget病や小児骨形成不全といった疾患にもその有用性が報告されています。骨代謝異常疾患の治療には不可欠なものとなっております。