病的な歯ぎしりや食いしばりの力はガムを強く咬んだ時の数倍から十数倍にも達するといいます。
病的なレベルの歯ぎしりが続くと、歯が擦り減ったり、義歯や冠が割れたりするだけでなく、咬筋の肥大による容貌の変化や強烈な肩こり、耳の障害、顔面頭部の痛みなどを起こします。
またブラキシズムは、顎関節症、情動ストレス、睡眠障害、特に睡眠時無呼吸症候群なども引き起こします。
特にブラキシズムは眠りを浅くし、レム(REM:rapid eye movement)睡眠を阻害する睡眠障害を起こすことに注意しなくてはなりません。
また病的レベルの歯ぎしりの約80%が睡眠時無呼吸症候群に密接に関連している事が確認されています。
さらにこの70%が危険な中枢形の睡眠時無呼吸症候群であることがわかっています。