ニューヨークでは、市内のパブやバー、レストランなどでタバコを吸う事は一切できません。
全ての公共の場所や職場は、2003年に施行された喫煙法によって全面禁煙となっています。
先進諸国に目を向けると、アイルランド、イギリス、ニュージーランド、アメリカ17州、カナダ9州など多くの国や地域で、禁煙法がすでに制定されています。
これは、タバコは死亡原因の最大の要因であり、しかも禁煙する事で健康被害を確実に予防する事が出来るからです。
その科学的根拠は、疫学調査や実験・研究によって示されています。
癌、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫や慢性気管支炎、胃・十二指腸潰瘍など、様々な病気と喫煙は深い関係があります。
歯科や口腔の疾患も例外ではなく、喫煙によって口腔癌のリスクは7.4倍にも増大すると報告されており、歯周病の発症や進行にも関与します。
さらに今後、普及が期待されるインプラント治療では、喫煙が治療の不成功につながる悪影響を及ぼすとされています。
歯科領域においても、タバコは健康障害を引き起こす大きな要因となっています。