歯は、歯そのものを支える歯槽骨、そして歯根膜を含めて、一つの機能的なユニットとみなす事ができ、これらの組織は全て歯胚から発生します。
すでに辻 孝教授らは歯胚から歯はもとより、歯の周囲に歯根膜と歯槽骨を伴う複数の歯からなるユニットを腎臓皮膜下での培養により、作り出す事に成功していました。
そこで、マウスの下顎骨の第一大臼歯を抜歯したうえで、歯槽骨を取り除いた部分に、再生歯ユニットを即時咬合がとれる状態で移植したところ、その日からかむことが出来たのに加え、40日後には再生歯周囲の歯槽骨と結合して生着しました。