2011年4月23日土曜日

アイヒナーの分類C Eichner's classification | <審美歯科 練馬区>

アイヒナーの分類C



「対合接触がまったくないもの」








C1:上下顎に残存歯が存在するが対合接触がないもの。



C2:片顎は無歯顎だが、対顎には残存歯が存在する物。



C3:上下顎とも無歯顎のもの。

アイヒナーの分類B Eichner's classification | <審美歯科 練馬区>

アイヒナーの分類B



「4つの支持域全てには対合接触がないもの」










B1:4つの支持域のうち、1つに対合接触がないもの。



B2:4つの支持域のうち、2つに対合接触がないもの。



B3:4つの支持域のうち、3つに対合接触がないもの。



B4:4つの支持域には対合歯がなく、支持域以外(前歯部)に対合接触があるもの。

アイヒナーの分類A Eichner's classification | <審美歯科 練馬区>

アイヒナーの分類A 

「4つの支持域全てに対合接触があるもの」








A1:上下の全歯が揃っているもの。数本の歯は崩壊しているが修復可能であるもの。


A2:片顎は欠損が存在しないが、対顎には限局的な欠損があるもの。


A3:上下顎に欠損が存在するが、4つの支持域全てに支持があるもの。

アイヒナーの分類 Eichner's classification | <練馬区 歯医者 咬み合わせ>

「アイヒナーの分類」とは、咬合支持域の数を基本とした欠損歯列の分類の事で、1955年にEichnerにより発表されました。

欠損歯列の補綴を考える際に、1歯欠損から1歯残存に至るまで無数にある欠損形態を系統立てて分類する事が必要不可欠であり、欠損形態やそれに対する義歯の設計に関する分類は古くから試みられてきました。

しかし、ケネディの分類など多くの欠損歯列の分類は、歯列中の欠損部位によるものが中心で、かつ対象が片顎であり、補綴的な機能回復の難易度を考える上では、咬合の要素を取り入れた上下顎の対合関係を把握できるものが望ましいと思われます。

Eichnerは、大臼歯部と小臼歯部で保持される対合歯間の接触を「咬合支持域」とし、支持域の数によって上下の健全歯列から無歯顎までを分類しました。

上下顎の咬合接触を左右側それぞれ大臼歯群と小臼歯群とに分割し、切歯、犬歯は対合接触が存在しても支持域とは考えないため、健全歯列者では左右側計4つの支持域によって咬合位が支持されている事になります。

そして咬合高径はこの咬合支持域によって一定に維持されます。

歯列の支持機能にとっては、4つの支持域が安定していれば欠損歯数はあまり影響がなく、欠損の進行と咬合支持域数の推移が密接に関わっている事を考えると、この分類の持つ補綴学的意義は大きいと考えられます。

しかし、欠損部位や残存歯数の関連についてはこの分類からは把握できませんので、ケネディの分類などと併用すれば有効であると考えられます。









2011年4月21日木曜日

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑫~酪酸はHIVを活性化するきっかけのひとつ。今後の研究によりエイズの発症をおさえる可能性も~ | <練馬区 歯科>

落合先生は、「今回の実験で、歯周病菌がつくり出す酪酸が、HIVが活性化するきっかけのひとつであることがわかりました。

歯周病が糖尿病などと関係していることからもわかるように、歯周病は、口の中だけでなく、さまざまな病気と関係しているのです。

今後は、動物を使った実験でも、歯周病菌がつくり出す物質とHIVの活性化の関係を調べていく予定です」と言います。

今回の研究が進めば、ある面でエイズの発症をおさえることにつながる可能性もあります。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑪~実験2の結果:歯周病菌がつくり出した物質のうち、HDACのはたらきをなくすのは、酪酸だけだった~ | <練馬区 歯科>

歯周病菌がつくり出した物質のほとんどは酪酸で、そのほかの酢酸 、プロピオン酸、吉草酸はごく微量でした。

また、酪酸以外の酢酸、プロピオン酸、吉草酸は、HDACのはたらきをなくす物質ではないことがわかっています。

このことから、HIVは歯周病菌がつくり出した物質のうち、酪酸によって活性化することをつきとめました。

こうして、落合先生の考えが正しいことがわかったのです。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑩~実験2:歯周病菌がつくり出す物質を分析する~ | <練馬区 歯科>

さらに、研究グループは、歯周病菌がつくり出す物質を、ガスクロマトグラフィーという方法で分析(ぶんせき)する実験をしました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑨~実験1の結果:歯周病菌がつくり出した物質で、HIVが活性化することがわかった~ | <練馬区 歯科>




歯周病菌(菌体)を加えても抗原はほとんどできませんでしたが、歯周病菌がつくり出した物質を加えると、抗原がたくさんできることがわかりました。




このことから、HIVでは、歯周病菌そのものではなく、歯周病菌がつくり出す物質によって活性化することがわかります。(図2)

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑧~実験1:エイズ発症のきっかけ(HIVの活性化)の一つは、歯周病菌がつくり出す物質ではないか、実験で確かめる~ | <練馬区 歯科>

●1.HIVに感染 した細胞を用意する。

●2.1のHIVに感染 した細胞に対して、
・歯周病菌がつくり出した物質(濃度が低い)を加える。
・歯周病菌がつくり出した物質(濃度が高い)を加える。
・何もしない。
・歯周病菌を加える。
・HIVを活性化させるTNF-αを加える。

●3.HIVが増殖したときにつくられるウイルスのたんぱく質(抗原〈こうげん〉)という物質がどれくらいできているかを調べる。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑦~歯周病菌がつくり出す物質、酪酸に注目した落合先生~ | <練馬区 歯科>

落合先生は、歯周病菌がつくり出す物質のうち、酪酸(らくさん)という物質に注目しました。

酪酸も、トリコスタンチンと同じように、HDACのはたらきをなくすからです。

落合先生は、HIVについてくわしく研究している名古屋市立大学の岡本尚(おかもとたかし)先生や今井健一(いまいけんいち)先生と協力して、酪酸がHDACのはたらきをなくし、エイズが発症するきっかけになるかどうかを確かめる実験をしました。

次の投稿のように、実験1・実験2の2段階で行いました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑥~エイズがいつ、どのように発症するかはわからなかった~ | <練馬区 歯科>


これまで、HIVが、体の中で、いつ、どのようなきっかけで増え出すかは、わかっていませんでした。

しかし、最近の研究で、HIVは、細胞 の中でつくられる、HDAC(ヒストン脱アセチル化酵素 〈こうそ〉)という物質によって増えるのがおさえられていることがわかりました。

HDACのはたらきがなくなってしまうと、HIVが増えるのです(図1)。

HDACのはたらきをなくしてしまう物質として、トリコスタンチンという物質があげられていました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる⑤~エイズは、HIVが体に入ってから半年~20年後に発症する。~ | <練馬区 歯科>

エイズという病気は、後天性免疫 不全症候群(こうてんせいめんえきふぜんしょうこうぐん)とよばれ、HIV(ヒト免疫不全ウイルス)というウイルスに感染 (かんせん)することが原因でかかります。

エイズは、人間が、病気のもとになる細菌やウイルスとたたかう免疫というはたらきを弱くしてしまいます。

すると、弱い病気でも症状が重くなり、死んでしまうこともあります。

エイズは、HIVが体に入ってもすぐに症状が現れるわけではありません

半年から20年後にHIVが活性化し、急激(きゅうげき)に増えることによって病気が発症します。今のところ、体の中のHIVをすべて殺す方法はありませんが、HIVが増えるのをおさえる薬はあります。

しかし、この薬には、副作用があるという問題がありました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる④~歯周病とエイズ、結びつけて考える必要があるのではないか~ | <練馬区 歯科>

日本大学歯学部細菌学教室教授の落合邦康(おちあいくにやす)先生は、長年、歯周病の原因となる細菌や、歯周病菌がつくり出す(分泌〈ぶんぴつ〉する)物質が人体にあたえる影響などの研究をしていました。

そうするうち、歯周病菌などが人体にあたえる影響は、歯科の分野の研究だけでなく、医学のほかの分野の研究と結びつけて考える必要があると感じました。研究を進めるうち、落合先生は、エイズが発症(はっしょう)するしくみに興味をもち、歯周病とエイズを結びつけて考えるようになりました。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる③~歯周病になると、他の病気につながるおそれもある~ | <歯科 練馬区>

歯周病は、日本人の成人のおよそ8割がかかっているといわれます。

歯周病によって起きる炎症部分でできた物質は、血液 に入り、体のほかの場所に移動します。

そのため、口の中だけでなく、ほかの部分の病気にもつながるおそれがあると言われます。

最近の研究では、歯周病が糖尿病(とうにょうびょう)や動脈 硬化(どうみゃくこうか)などの病気にも悪い影響(えいきょう)をあたえることがわかっています。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる~細菌が引き起こす歯周病~ | <歯医者 練馬区>

■1.わたしたちの口の中には、目 には見えないが、たくさんの種類の細菌がいる。その中には、人間に必要な細菌もいるが、害になる細菌もいる。食べ物の残りかすが、口の中に残っていると、そこに、害になる細菌が増える。

■2.これらの細菌が、いろいろな物質をつくり、それらがやがて歯こうとなる。

■3.歯こうが、歯の表面や、歯と歯ぐきの間などにたまったままにしておくと、歯ぐきのはれや出血などを引き起こす。このような症状を歯肉炎(しにくえん)といい、さらに重くなると、歯周病とよばれる。

歯周病菌がつくり出す酪酸が、エイズウイルスを活性化させる | <歯医者 練馬区>


口の中の細菌が、歯ぐきなどを傷める病気を、歯周病(ししゅうびょう)といいます。
この歯周病の原因となる細菌(さいきん)(写真1)からつくられる物質が、エイズという病気の原因であるウイルス を増殖(ぞうしょく)することがわかりました。

気持ち新たに 奥羽大で卒業・学位記授与式  | <練馬区 歯科>

『郡山市の奥羽大(天野義和学長)は10日、同大で卒業証書・学位記授与式を行い、卒業生が歯科医師、薬剤師としての気持ちを新たにした。

天野学長が告辞、卒業生代表の歯学部歯学科山本康博さんが「初心を忘れることなく、人間性豊かな歯科医師、薬剤師を目指して一層努力していく」と答辞した。

成績優秀者3人の表彰を行った後、天野学長が学部生80人に卒業証書、博士号取得者6人に学位記を手渡した。』

皆さん是非とも頑張って行って欲しいです!!

2011年4月12日火曜日

学位記授与~福島の父へ~ | <練馬区 審美歯科>

マイスター春日歯科クリニックの本田です。

4月より月曜日と水曜日の出勤となりました。



先日お伝えした博士号の取得の学位記が私の手元に届きました。

父親にはメールで見せた所「良かったな」と、静かに喜んでいたのではないかと思います。



私の父親は福島の郡山市で歯科医院を営んでおります。

今回の地震で多少なりとも影響は受けておりますが、これが一つやる気と元気に繋がってくれればと思います。



頑張ろう日本!!

コケコッコ募金 | <練馬区 歯科医院>

長野市にあるレントゲンを主としたデジタル機器の会社、「RF(アールエフ)」が東北地方のクリニックの復興支援に乗り出しました。

以下「RF」のHPより。

『募金について【医療機関の皆様へ】
—ポスター掲示及び、募金箱設置ご協力のお願い—

このたびの東日本大震災により、被災されたクリニックの復興支援を行うための支援金を募っております。ご協力いただける医院様には、当社より、院内掲示用のポスターと受付設置用の募金箱をご用意いたしますので、下記までお申し込みください。お寄せいただいた支援金は、医療関連品の調達など、被災クリニックの援助・復興活動に使われます。当社は、被災地域のクリニック復興を全面的に支援してまいります。皆さまのご協力をお願いいたします。

お申し込み・詳しいお問い合せは:0120-850-250
〔受付時間〕月〜土曜日 8:30〜19:00 日曜日・祝日 11:00〜19:00』

2011年4月10日日曜日

放射性セシウム汚染で疾患は増えない | <練馬区 歯科>

東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故で、放射性物質の放出による健康被害を懸念する声が高まっています。

 しかし、1986年4月に起きたチェルノブイリ原子力発電所の事故後20年間、現地での医療支援活動や健康影響調査に携わってきた被曝医療の専門家の山下俊一氏(長崎大大学院医歯薬学総合研究科教授、WHO緊急被ばく医療協力研究センター長)は4月5日、日本財団主催の緊急シンポジウムで講演。
いま環境中に放出されている放射性物質の健康影響について、「その線量は極めて微々たるもので、全く心配が要らない量だ」とし、随時モニタリングされ適切な対策がなされている現状では、「いまの日本人に放射性降下物の影響は起こり得ない」と明言しました。

2011年4月5日火曜日

復興のために。

先日知人から送られてきたメールを見て強く感じた事がありました。

~「頑張ろうにっぽん」を掲げて今自分に何が出来るか考えて、物資や義援金を送りました。それ以外に出来る事…現地にボランティアに行かないのであれば、日本経済の流れを止めない事が一番重要であるのではないか。~

確かに。

一人一人が目の前にある事を一生懸命やる事で、大幅に傾いている日本経済を持ち直す原動力となると思います。
そして日本経済の歯車が一日でも早く正常に回る事で、被災地への復興支援のチカラもより大きな物となっていくのだと思います。

これからまたこのブログでも、今までのような歯科に関する専門的な話をどんどんして行きます。
さらに詳しく検索出来ます☟
カスタム検索

マイスター春日歯科クリニックまでの道順動画

院長 遠山の英語でのプレゼンテーション

院長 遠山による咬み合わせの作り方