2015年10月13日火曜日

変化している歯科技工所の姿。



近頃は歯科においてもデジタル化がかなり進んでいます。


先日とある学会でお知り合いになった歯科技工士さんが、所長を務める技工所の見学に行かせて頂きました。



新宿区の早稲田にある『早稲田セラミックトレーニングセンター』


こちらは歯科の世界ではかなり有名な場所で、歯科技工の専門学校を卒業した人達が、さらに上の技術上達のために通うアドバンス的なところ。

そちらに併設されている、実際の患者さんの技工を請け負う場所。


そちらの一部がこの度、CAD-CAMセンターとして完全リニューアル!

✳︎CAD-CAM:computer aided design-computer aided manufacturingの略。
コンピューターでデザインしたデータを基に、機械でものを作る事。


そこはもうかつての歯科技工所のイメージとは程遠い。

机の上にパソコンしか置いていない。
(模型読み込み用の機械もあるが)


上の写真は部分義歯のクラスプと呼ばれるバネをデザインしているところ。




こちらはジルコニアブリッジの設計を行っているところ。

もう見ているのは、パソコンの画面のみ!



歯の位置や向きを変えるのも自由自在!

作業効率としては非常に高くなりました。



こちらはそのデータを基に、実際の歯を削り出す機械。



こちらもそう。


アメリカや大阪でも同じようにデジタル歯科技工のラボをされている、有名な技工士さんも見学にいらしていました。

それぐらい注目度は高い。


医療の技術は日進月歩で、デジタルと言う素晴らしいテクノロジーが、我々の行うオーダーメードのアナログの技術と融合する事で、さらに患者さんの治療に活かせる事を確信出来た見学会になりました!

非常に良かった!

2015年10月10日土曜日

ビスフォスフォネート系製剤の顎骨壊死に対する勉強をして来ました。



一昨日の木曜日は自分の医局の先輩方が主催する、Esthetic Explolersと言う勉強会に参加して来ました。


東京女子医科大学の口腔外科に所属する貝渕先生の「ビスフォスフォネート系製剤による顎骨壊死」のお話はとても勉強になりました。


最近このお薬は「骨粗鬆症」の薬で転んだ時に骨折の予防で、医科にかかっている患者さんがよく処方されたり、注射されたりしています。


このお薬は骨粗鬆症にはとても良く効くのですが、反面「顎の骨を腐らせてしまう」可能性があります。


これについては、何年か前にもこのブログで何回かに分けて書かせて頂きました。


その時はこのお薬を飲んでいる患者さんの約30%にこの顎骨壊死が起こる、と認識していたのですが、今回貝渕先生のお話の中に出てきたデータでは、0.01%位であるとの事。


このお薬による顎骨壊死の学術的n分野は、まだまだ未確認な事が多いらしく、ガイドラインも短期間の間に書き換えられて行くと言う。


しかし、大枠の作用機序やそう言った顎骨壊死の見分け方、対処、医科との連携、治療の優先順位など、日々の当院に来院される患者さんのために一歩先を行く知識を得られたと思います!


2015年10月8日木曜日

ホワイトニング剤のデモンストレーション。




昨日は新しいホワイトニング材のデモンストレーションで、診療後にメーカーの方に来て頂き先生とスタッフで試しました。



被験は当院常勤医である斎藤先生。
(^^)

自分自身がされるとなると、つい職業病で疑問に思った事をやってみたくなる(笑)



左右で薬剤の塗布を変えて、片方だけ白くなるかどうか?

一時間後。

結果はあまり変化なし!

それは前処理剤がすごく効いているようで漂白剤だけで変化させるには、やはり回数重ねないとダメなようだ!

ふむふむ、こんな事は自分でやらないと分からないな、みんなで勉強になりました‼️

メーカーの方もこんな試し方をした歯科医院はないと、とても喜んでおられましたが、イレギュラーな事をさせてしまってすみませんでした!
m(_ _)m
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