一昨日の木曜日は自分の医局の先輩方が主催する、Esthetic Explolersと言う勉強会に参加して来ました。
東京女子医科大学の口腔外科に所属する貝渕先生の「ビスフォスフォネート系製剤による顎骨壊死」のお話はとても勉強になりました。
最近このお薬は「骨粗鬆症」の薬で転んだ時に骨折の予防で、医科にかかっている患者さんがよく処方されたり、注射されたりしています。
このお薬は骨粗鬆症にはとても良く効くのですが、反面「顎の骨を腐らせてしまう」可能性があります。
これについては、何年か前にもこのブログで何回かに分けて書かせて頂きました。
その時はこのお薬を飲んでいる患者さんの約30%にこの顎骨壊死が起こる、と認識していたのですが、今回貝渕先生のお話の中に出てきたデータでは、0.01%位であるとの事。
このお薬による顎骨壊死の学術的n分野は、まだまだ未確認な事が多いらしく、ガイドラインも短期間の間に書き換えられて行くと言う。
しかし、大枠の作用機序やそう言った顎骨壊死の見分け方、対処、医科との連携、治療の優先順位など、日々の当院に来院される患者さんのために一歩先を行く知識を得られたと思います!