2011年5月27日金曜日

虫歯になりやすい食べ物や飲み物 【練馬区 早宮 平和台 歯科】

理論的には脱灰と再石灰化のバランスが保たれていれば、虫歯はできないはずです。
しかし歯が酸にさらされる時間や回数が多いと、歯の脱灰が続き、再石灰化が追いつかずに虫歯が進行してしまいます。

つまり三度の食事以外に間食をする回数が多い人や、糖分を含んだ飲み物を飲む機会が多い人、また唾液の分泌量が少ない人などは、虫歯のリスクが高くなります。
柑橘系のジュースやお酢なども酸性度が強く、虫歯ではないが歯を脱灰する要因になります。
また、ビールやワインなどのアルコール類も酸性であるため、長い時間をかけてお酒を飲むことも、脱灰のリスクを高める事になります。

日常の中に、脱灰と再石灰化のバランスを狂わせる生活習慣が無いかどうかを見直す事も、虫歯予防の大切な要素です。

歯の脱灰と再石灰化 【練馬区 歯科 歯医者】

私たちが一般的に「虫歯」と呼ぶのは歯に穴が開いて着色が生じた状態を指す事が多いですが、実際に口の中では、目に見えないレベルで歯が溶けて虫歯ができ、それを修復するという作業が毎日繰り返し行われています。
これが歯の「脱灰」と「再石灰化」です。

歯の表面のエナメル質を形成しているのは、ほとんどが「カルシウム」と「リン」というミネラル成分ですが、これらはごく弱い酸性度(pH5.5)で溶け出します。
食事をしたり甘い物を飲んだりすると、口の中に生息している虫歯の原因菌が糖を取り込み、分解して酸を生成します。

この酸によって、歯の表面からミネラル成分が溶け出すことを「脱灰」と言い、この状態が続くと本格的な「虫歯」という状態になります。

この「脱灰」を食い止める役割を果たすのが唾液で、唾液は酸を洗い流して口腔内を中性に戻すばかりでなく、唾液中に含まれるカルシウムやリンなどのミネラル成分が、歯に取り込まれて修復の材料となります。これが「再石灰化」と呼ばれる現象です。

ブリンクマン指数(Brinkman index) 【練馬区 田柄 歯科】

喫煙が人体に与える影響は、それまでに吸い込んだたばこの煙の総量とに関係するといわれ、その総量を割り出す目安として、1日当たりの平均喫煙量(本数)と喫煙年数を掛け合わせた数値のことをブリンクマン指数(喫煙指数)といいます。

例えば、1日1箱(20本)のペースで、20年吸い続けた場合の喫煙指数は、20(本)×20(年)=400となります。

総量が400以上は疾患リスクが高くなると言われております。

未成年から喫煙を始めると、同じトータルの本数でも肺癌で死亡する確率がかなり高くなります。
おそらくこれは若い細胞ほど遺伝子が傷つきやすいためだと思われます。
これは受動喫煙にも同じ事が言えると思われます。

若者達の「愛情卒煙」 【練馬 光が丘 歯科】

鶴見大学歯学部の瀬戸皖一教授は「脱タバコ」の実現はぜひ若い世代に担って頂きたいと次のように語ります。

「喫煙治療の保険適用はブリンクマン指数200以上となっています。
これは毎日20本以上喫煙している人が10年タバコを吸っている計算ですが、本当は今吸い始めた若者に喫煙を止めさせる事の方がよほど大事です。
そこで鶴見大学では、愛情を持って卒煙を促す<愛情卒煙>を始めています。

現在、タバコを吸っている学生は30%あまりですが、彼らに付属病院の「卒煙外来」で治療をする事を勧めております。
保険診療の自己負担分は、私どもが中心になって立ち上げたNPO法人「アジア対口腔癌協会」が全額補助しております。
また、大学の敷地内のすべてが禁煙となり、すべての<学生の卒煙>と<脱タバコ環境>の構築を目指します。」

この試みは脱タバコ社会の一つのモデルケースとなると思われます。

タバコの喫煙率 【練馬区 審美歯科】

国民の間でも徐々に<脱タバコ>の意識は高まっていますが、日本の男性の喫煙率は39%で、まだまだ高いレベルです。
タバコ税は有力な財源ですから政府や財務省などがなかなかその気にならないのです。
しかし、喫煙や受動喫煙が健康に被害をもたらすことや、喫煙自体が病気であるというエビデンスは相当な数報告されております。
ここは国を挙げて<脱タバコ社会>を目指す決断をする必要があるのです。
(鶴見大学歯学部 瀬戸 皖一 教授)

2011年5月21日土曜日

WHO「タバコ規制枠組条約」 【練馬 歯科】

歯学系の学会では、口腔癌にもつながる「ガムたばこ」の蔓延に以前から警告を発していました。
現在、日本学術会議の歯学委員会では健康・生活科学委員会と合同で、「脱タバコ社会実現分科会」を立ち上げ活動を行っております。
目指す所は禁煙後進国である日本を「脱タバコ社会」へと生まれ変わらせ、国民の健康を守る事です。
その実現のために、学術会議は政府に要望書を提出し政策提言を行いました。

分科会の副委員長を務める瀬戸皖一鶴見大学歯学部教授は、「日本はタバコ規制の取り組みでは、先進諸国の中で最後進国なんです。」と語ります。

WHOは、タバコによる健康被害を防止するため、2003年に「タバコ規制枠組条約」を採択し、

●タバコの広告・販売の規制
●価格・税の引き上げ
●職場・公共の場所での喫煙規制
●タバコの包装への警告表示
●禁煙治療の普及

などを定めました。

日本もこの条約に批准しましたが、実際の取り組みでは欧米諸国に大幅に遅れを取っています。

2011年5月20日金曜日

口腔癌・歯周病とタバコ | <練馬区 口腔外科>

ニューヨークでは、市内のパブやバー、レストランなどでタバコを吸う事は一切できません。
全ての公共の場所や職場は、2003年に施行された喫煙法によって全面禁煙となっています。

先進諸国に目を向けると、アイルランド、イギリス、ニュージーランド、アメリカ17州、カナダ9州など多くの国や地域で、禁煙法がすでに制定されています。

これは、タバコは死亡原因の最大の要因であり、しかも禁煙する事で健康被害を確実に予防する事が出来るからです。
その科学的根拠は、疫学調査や実験・研究によって示されています。
癌、心筋梗塞、脳卒中、肺気腫や慢性気管支炎、胃・十二指腸潰瘍など、様々な病気と喫煙は深い関係があります。

歯科や口腔の疾患も例外ではなく、喫煙によって口腔癌のリスクは7.4倍にも増大すると報告されており、歯周病の発症や進行にも関与します。
さらに今後、普及が期待されるインプラント治療では、喫煙が治療の不成功につながる悪影響を及ぼすとされています。
歯科領域においても、タバコは健康障害を引き起こす大きな要因となっています。

2011年5月17日火曜日

睡眠時無呼吸が起こす全身的リスク | <練馬区 歯科>

睡眠時無呼吸症候群と診断されるのは、呼吸が10秒以上止まる「無呼吸」が一晩に(7時間)に30回以上、あるいは1時間あたり5回以上ある場合で、その中で軽症は、無呼吸と低呼吸が1時間あたり5~15回発生するレベルを言います。

睡眠時無呼吸症候群が問題なのは、ただ単に呼吸が止まる、眠りが浅くなって昼間眠くなる、と言った点だけではなく、重大な事は放っておくと、明らかに死亡率が高くなる事です。

「呼吸が止まって死ぬというのではないんです。睡眠時無呼吸症候群を放置しておくと、脳血管障害や心臓血管障害などの発作を引き起こして命を落とす人が増えるという事が、いま問題になっています。たびたび呼吸が止まって酸素濃度が下がる事で、体の中にいろいろな影響が及んで行きます。それが原因で動脈硬化が進むために、巡り巡って命を落とすという事です。」(子島潤教授)

睡眠時無呼吸症候群の患者様が高血圧や心筋梗塞、脳卒中などを合併するリスクは2~7倍も高いとされています。

2004年から、内科や耳鼻咽喉科で睡眠時無呼吸症候群と診断された患者様は、健康保険が適応される歯科での「口腔内装置」治療が可能になりました。
睡眠と歯科領域に関連して、医科・歯科の連携がすでに始まっております。

睡眠時無呼吸の改善 | <練馬区 歯科>

日本では睡眠時無呼吸症候群の患者様が約200万人いるとされていますが、見過ごされているケースが多いようです。
また、日本人は欧米人に比べて原因の一つとされる肥満は少ないが、発症しやすい頭や首の形態をしているので注意が必要です。

無呼吸になる原因の多くが、舌根が気道に落ち込んだり、扁桃腺肥大で気道が閉塞する「閉塞型」です。
呼吸中枢機能の低下で起こる「中枢型」は少ないとされています。

閉塞型の治療法は、気道の閉塞を防ぐ「鼻CAP(シーパップ)」という装置の利用が基本です。
睡眠時に鼻マスクを装着して、器械で加圧した空気を送り込むという装置です。
しかし軽症の人はマウスピースの一種である「口腔内装置(スリープスプリント)」の使用で閉塞を防ぐ事が可能です。
寝る時に「口腔内装置」を歯に被せ、下あごを前に突き出す事で、舌根が気道に沈み込む事を防ぐという治療法です。

内科と歯科が連携して睡眠時無呼吸症候群の治療に当たっている鶴見大学歯学部の子島(ねじま)潤 内科教授は、「いびき外来」で多くの患者様を診察してこられました。

「比較的軽症な患者様や、中等症でも鼻CAPがどうしても合わないという患者様は歯科に紹介し、専門の歯科医師によって特別なマウスピースを作ってもらいます。これで無呼吸の状態はかなり改善されます。」(子島潤教授)

睡眠時無呼吸が起こす大事故 | <練馬区 歯科>

「睡眠と歯科の深い関わりについて」

睡眠時の歯ぎしりは、人に指摘されて初めて気がつくが、睡眠時の無呼吸も、本人には自覚がありません。
激しいいびきの後に呼吸が止まることを、家族や友人に指摘される事が多い。

呼吸停止で眠りが中断され、深い睡眠が取れないため、日中ひどい眠気に見舞われ、仕事や社会生活に支障をきたす事もあります。

この眠気は会議中でも運転中でも所かまわず襲ってきます。

20世紀後半に起きた重大な事故である、スリーマイル島やチェルノブイリの原発事故、スペースシャトル「チャレンジャー号」の爆発事故、アラスカ沖の客船座礁事故などは、いずれも担当者のひどい眠気が事故の原因となっています。

その中には「睡眠時無呼吸症候群」という病気が潜む物もあるといわれ、アメリカで大きな問題となりました。

日本でも2003年に起きた山陽新幹線の居眠り運転事故は、睡眠時無呼吸症候群が原因だという診断結果が出ています。

2011年5月14日土曜日

病的なブラキシズムが及ぼす影響 | <練馬 歯医者>

ブラキシズムにより現れる様々な症状

□歯肉に掻痒感が起きる
□歯が擦り減り、歯痛が起こる。
□歯肉が退縮するなど歯周組織が損傷する。
□義歯や冠が破損する。
□唇・舌・口腔内の粘膜に歯の跡がつき変形する。
□歯槽骨の外骨症(膨隆)が発祥する。
□咬筋が肥大し、容貌が変化する。
□顎がこわばったり、疲労感、不快感がある。
□強度な肩こりが起こる。
□顎関節症が起こる。
□耳鳴りや耳痛が起こる。
□顔面・頭・頚部に疼痛が起こる。
□情動ストレスを起こす。
□睡眠障害を起こし、睡眠時無呼吸を発現しやすくなる。

ブラキシズムが全身に及ぼす影響④ (歯ぎしりや食いしばり) | <歯科 練馬区>

メカニズムがまだ解明されていないため、治療法は対症療法となり、中でも寝る時にマウスピースを装着する「スプリント療法」が歯ぎしりなどを質的に軽減させることが分かっています。
また、「歯はわずかに離して寝る」などと繰り返し唱える「自己暗示療法」や「薬物療法」、「行動療法」、「理学療法」なども効果があるという。
質の良い睡眠を確保するためにも、ブラキシズムの兆候や症状がある人は、歯科専門医の受信をお勧めします。

ブラキシズムが全身に及ぼす影響③ (歯ぎしりや食いしばり) | <歯科 練馬区>

睡眠中になぜブラキシズムが起こるかは解明されてはいませんが、病的なレベルに増大させる原因としては、精神的ストレスに代表される<情緒的問題>と歯のかみ合わせの<咬合問題>が論議されています。

歯ぎしりと情緒的問題との関係を長期に調べた臨床研究では、両者に密接な関係が認められています。
ただこの場合の歯ぎしりは、一日くらいで元に戻る一過性の反応で、危険性が少ないと言えます。

一方咬合問題で健康な人の奥歯に厚さ0.1ミリの小さな干渉を付与して咬み合わせを変化させ、睡眠中の生体現象の変化をみた実験があります。
その結果、干渉を付与すると、歯ぎしりが持続的に増大する事、顎関節症に匹敵する機能障害の症状が出ることに加え、情動ストレス、自律神経系の機能の変化、睡眠障害を起こすことが分かりました。

このことから、病的レベルの歯ぎしりを持続させる要因の一つとして、微細な咬み合せの問題が重要となります。

ブラキシズムが全身に及ぼす影響② (歯ぎしりや食いしばり) | <歯科 練馬区>

病的な歯ぎしりや食いしばりの力はガムを強く咬んだ時の数倍から十数倍にも達するといいます。
病的なレベルの歯ぎしりが続くと、歯が擦り減ったり、義歯や冠が割れたりするだけでなく、咬筋の肥大による容貌の変化や強烈な肩こり、耳の障害、顔面頭部の痛みなどを起こします。

またブラキシズムは、顎関節症、情動ストレス、睡眠障害、特に睡眠時無呼吸症候群なども引き起こします。

特にブラキシズムは眠りを浅くし、レム(REM:rapid eye movement)睡眠を阻害する睡眠障害を起こすことに注意しなくてはなりません。
また病的レベルの歯ぎしりの約80%が睡眠時無呼吸症候群に密接に関連している事が確認されています。
さらにこの70%が危険な中枢形の睡眠時無呼吸症候群であることがわかっています。

ブラキシズムが全身に及ぼす影響① (歯ぎしりや食いしばり) | <歯科 練馬区>

歯の表面が擦り減り、被せ物がたびたび取れる。
朝起きると顎に疲労感や不快感があったり、こわばったりしている。
この半年以内に二回以上、人から「寝ている時に歯ぎしりをしていた」と言われた人は、要注意です。

『ブラキシズム』という、口の異常な習癖を起こしている可能性があるからです。

ブラキシズムとは、上下の歯を擦り合わせて音を出すグラインディング(いわゆる「歯ぎしり」)、音は出さないが歯を強くかみ締めるクレンチング(いわゆる「食いしばり」)、上下の歯をカチカチと合わせるタッピング(割合的には少ない)の大きく分けて3つの顎運動障害の事を言う。

緊張のあまり歯を食いしばる事は昼間でも起きますが、ブラキシズムは主に仮眠を含めた睡眠中に起きます

人は物を咬んだり唾液を飲み込む時に上下の歯が接触しますが、それは一日15分前後と言われており非常に短いものであります。
その他に、重い物を持ち上げる時などを除くと、上下の歯は常に2ミリほど離れていて接触していません。

しかし睡眠中には健康な人でも、「歯ぎしり」や「食いしばり」などのブラキシズムを一晩に15分前後も行っております。
それが長時間のおよび過度になってくると、病的なブラキシズムとなり口の中や周りの問題だけでなく、様々な全身問題も引き起こしてきます。
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