歯胚とは、歯の器官原基です。
歯胚の上皮細胞からはエナメル質を作るエナメル芽細胞が、間葉細胞からは象牙質をつくる象牙芽細胞や、歯の神経といわれる歯髄、歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨からなる歯周組織が分化します。
これまで歯の喪失に対する治療としては、入れ歯やブリッジ、インプラントをはじめとする人工物をつける方法や、第三大臼歯を移植する方法があります。
しかし、移植は歯を引越ししただけに過ぎず、数は増えていません。
これに対し再生医療では、わずかな細胞を増やして大きな臓器や臓器のタネを作る事が出来ます。
このタネとなる細胞を作って移植できれば、理論上は歯だけではなく様々な臓器を応用できます。