その中でも歯肉と歯槽骨をつなぐ繊維が上皮をひっぱりこのスティップリングが見られます。
ただし歯周炎などで歯肉に腫脹などがある場合は、このスティップリングが見られないためスティップリングは健康な歯肉であることの指標の一つと言えます。
※スティップリングが見られないからといって不健康な歯肉であるという事ではありません。
上の写真の様に審美セラミックなどの治療を行う際に、歯肉の中からセラミックの歯を立ち上げるのですが、このスティップリングが見られると歯周組織を侵襲していない事の一つのサインとして確認が出来ます。
参考文献
・カラーエッセンシャル 口腔組織・発生学;ジェームズ・K. エイヴリー、James K. Avery、高野 吉郎、 矢嶋 俊彦
・Charles J. Goodacre ;Gingival esthetics:The Journal of Prosthetic DentistryVolume 64, Issue 1, July 1990, Pages 1-12
・若野洋一ら;集団検診の結果よりみた,歯肉の肉眼的所見とGingival Stipplingとの関係についての検索(Relationship between Clinical Finding of Gingiva and Gingival Stippling):日本歯槽膿漏学会会誌 8(1/2), 16-23, 1966-09-01